ごあいさつ
御文庫講は、お陰様で創立三百年の節目を迎えることができました。
三百年前―享保年間、いわゆる暴れん坊将軍・徳川吉宗の時代に端を発し、その歩みは、本の世界が和綴本から電子書籍へと変化していく歴史とともに続いてきました。先人の志と出版文化の積み重ねを思うとき、その道のりの大きさを改めて感じずにはいられません。
御文庫講は、大坂・江戸・京都の本屋仲間が協力し、住吉大社に蔵(文庫)を寄進したことを原点としています。そこには、「書物を守り、文化を未来へつなげる」という願いが込められていました。この精神が、時代を越えて受け継がれてきたからこそ、今日まで三百余年の歴史を刻むことができたものと考えております。
ここまで御文庫講を育てて頂いた住吉大社、大阪天満宮、大坂・江戸・京都の先輩版元の皆様、そして出版文化を支えて下さっている多くの方々に、心より感謝申し上げる次第です。
三百余年の歴史や伝統は、過去の遺産ではなく、未来へ進むための礎です。
御文庫講は、出版文化の継承と発展に、これからも取り組んでまいります。
今後とも変わらぬご支援、ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
御文庫講の年間行事
| 5月上旬 | 御文庫講の総会。 |
| 5月下旬 | 住吉大社御文庫へ御文庫講所属出版社の新刊書籍奉納、参拝。御文庫に所蔵されている書籍を御文庫の前に運び出し、書籍の各頁に風を通す。 |
| 7月24日 | 天神祭宵宮境内に当屋を構えて講員、関係者を迎え、宵宮祭を盛り上げる。 |
| 7月25日 | 天神祭本宮 陸渡御、船渡御。 |
| 10月下旬 | 天満宮御文庫へ御文庫講所属出版社の新刊書籍奉納、参拝。 御文庫所蔵の書籍を梅香学院に運び、曝書を行う。 |
概要
| 名称 | 大阪書林御文庫講 |
| 代表者 | 藤波 優 |
| 住所 | 〒541-0047 大阪市中央区淡路町4-3-6 株式会社創元社 内 |
| 講員数 | 23社 |
| 結成 |
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